作陶の行程

土ねりをします。何百回と練ってしっかり土の中の空気を抜きます。

ろくろで形を作ります。

凄く柔らかいので形が崩れないように慎重に並べ…

形が落ち着くまで1~2日乾かし、裏返して台の上に固定させこうだい(湯呑み・茶碗等の下の部分)を削ります。

しっかり白くなるまで2週間~1ヵ月くらい乾燥させ

素焼きをします 。


綺麗に釉薬が付くように叩き

煤や埃などを払い…

釉薬をかけていきます。


しばらく乾燥させ…

窯で本焼きをします。

こちらは還元焼成()で焼いている状態です。

 

 

 

 

()燃焼に必要な酸素の供給が不足した(不完全燃焼の)状態での焼成を還元焼成といいます。

生地や釉薬中から酸素が奪われ(還元され)特有の色が出ます。
(白磁、青磁、辰砂など)
酸欠状態で焼成を行うものが還元焼成です。


逆に

完全燃焼により空気中の酸素濃度で焼成することを酸化焼成といいます。
酸素が多いため生地や釉薬中に酸素が加わり、特有の色が出ます。

(青織部、黄瀬戸など)
 青磁の青みを作る成分は鉄ですが、還元焼成ではなく酸化焼成を行うと鉄は黄色と茶色になります。 

焼き物は焼成時に酸化焼成なのか、還元焼成なのか、火の強さや焼成温度や時間により大きく表情が異なります。

酸化焼成

還元焼成