本焼き

愛知県 犬山市 犬山焼 本窯元 尾関作十郎陶房

本焼きは時間をかけて、ゆっくり温度を上昇させて焼き、自然冷却します。

十分に温度が低下していないうちに蓋を開けてしまうとせっかくの作品が割れてしまうことがあります。


愛知県 犬山焼 本窯元 尾関作十郎陶房

温度が低下したら窯から取り出します。

愛知県 犬山焼 本窯元 尾関作十郎陶房

ここまではまだ素地に呉須()で絵を書き釉薬をかけて焼いた状態です 。

染付(そめつけ)に用いる彩料で、酸化コバルトを主成分とし焼成前は黒灰色。

釉(うわぐすり)をかけ焼成すると藍青色になります。

 

鉄釉(てつぐすり)に加え上絵具(うわえのぐ)の青としても使用します。

犬山焼 安南写茶碗
染付 安南写茶碗

絵付け

絵や模様を描き装飾することを絵付けといいます。


愛知県 犬山焼 本窯元 尾関作十郎陶房

青色が下絵付け、赤色が上絵付けです。

本焼きの前のまだ釉薬を掛けていない段階で描くのを下絵付け、本焼き後のすでに釉薬が焼き付いた上に描くのを上絵付けといいます。

上絵付けをし再度窯で焼いていきます。 

温度が低下したら窯出しして、 ようやく完成です。


 

 

窯出しの作業が最も楽しみな瞬間であり、この瞬間までどのような焼き物になるか分からない所が焼物の魅力だと思います。 ^^

 

愛知県 犬山焼 本窯元 尾関作十郎陶房
ろくろ成形 上絵

犬山焼 赤絵 とり 珈琲碗皿 尾関作十郎
犬山焼 赤絵 とり 珈琲碗皿
愛知県 犬山焼 本窯元 尾関作十郎陶房
ろくろ成形 上絵

犬山焼 雲錦手 珈琲碗皿 尾関作十郎
犬山焼 雲錦手 珈琲碗皿
愛知県 犬山焼 本窯元 尾関作十郎陶房
ろくろ成形 上絵

犬山焼 色絵 鳳凰 珈琲碗皿 尾関作十郎
犬山焼 色絵 鳳凰 珈琲碗皿


番外編 修復


時には、ご依頼等もあって、割れたり、欠けたりしてしまった器を漆や金属粉等で直すこともあります。

金継ぎ・銀継ぎ・真鍮… お気に入りの器に、修復の金属粉で新たな表情を装飾して大切に使ってゆく、古くから日本にある修復の技法です。