本焼きは時間をかけて、ゆっくり温度を上昇させて焼き、自然冷却します。
十分に温度が低下していないうちに蓋を開けてしまうとせっかくの作品が割れてしまうことがあります。
温度が低下したら窯から取り出します。
ここまではまだ素地に呉須(※)で絵を書き釉薬をかけて焼いた状態です 。
※染付(そめつけ)に用いる彩料で、酸化コバルトを主成分とし焼成前は黒灰色。
釉(うわぐすり)をかけ焼成すると藍青色になります。
鉄釉(てつぐすり)に加え上絵具(うわえのぐ)の青としても使用します。
絵や模様を描き装飾することを絵付けといいます。
青色が下絵付け、赤色が上絵付けです。
窯出しの作業が最も楽しみな瞬間であり、この瞬間までどのような焼き物になるか分からない所が焼物の魅力だと思います。 ^^
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時には、ご依頼等もあって、割れたり、欠けたりしてしまった器を漆や金属粉等で直すこともあります。
金継ぎ・銀継ぎ・真鍮… お気に入りの器に、修復の金属粉で新たな表情を装飾して大切に使ってゆく、古くから日本にある修復の技法です。